広汽トヨタ自動車(トヨタ自動車と広州汽車の合弁会社)の次世代ディーラー開発プロジェクト。自動車業界の技術的変革が進む中、これからのディーラーの業態を探り、仮説を立て、プロトタイプでの検証を行い、既存ディーラーを置き換えていく為の旗艦店開発。当初このプロジェクトは、既存店の改修により実施予定であったが、中国内ディーラーの業態ショールーム兼プロトタイプ拠点としての理想形を追求する為に用地を購入し、新築での実現となった。
デジタル時代の自動車の購買行動と現場の販売手法の変化、自動運転社会でディーラーが担う役割、事業構造の変化、社会的役割、中国特有の生活者意識等を分析し、新たなディーラーの価値を設定した。このディーラーでは、事業・サービスの一連のプロセスから既存顧客の満足度までも開示し、透明性の高い事業運営を実現するディーラーオペレーションを構築した。また、次世代の広汽トヨタ空間デザインの戦略・開発・実装も行った。
3年を掛けてプロジェクトが進行し旗艦店舗開設を実現した。私たちは月に1度訪中し、広汽トヨタ現地法人社長(日・中)との意見交換を定期的に行い、広汽トヨタ社員と協働し、店舗オペレーション改革も含めこれからのディーラー業態の持続的なモデルとしてのプロトタイプを開発した。
戦略・コンセプト |
0~8month
戦略の整理からコンセプト開発 ・経営/社員インタビュー |
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コンテクストデザイン |
9~20month
シナリオ開発からプロトタイピング ・ブランド体験一連のタッチポイントを抽出 |
実装・運用 |
21~36month
各領域に実装 ・設定した世界観を実現できる実装会社の選定 |
クライアント:広汽トヨタ自動車
エージェンシー:広州デルフィス博報堂
総合ディレクション:アーキセプトシティ
ストアオペレーション開発:デルフィス
制作:博報堂プロダクツ
実施設計:広州現地設計会社
建築施工:広州現地施工会社
デジタルツール実装:広州現地制作会社
フォトグラファー:秋倉康介