キリンビールの主力ブランド「一番搾り」に新たなブランド体験を創造する事業。「一番搾りフローズン<生>」は、「一番搾り」を利用してシャーベットを生成し、それをビールの上に乗せる事で今までに無い見た目、味わい、楽しみ方を生む。私たちは、ビールをシャーベット化する機械の試作段階からプロジェクトに加わり、商品のネーミング、ロゴ、世界観、体験のデザインから実装まで、製品開発から市場導入に至る全てのプロセスでクリエイティブパートナーとして事業に並走した。
ビール離れが進行する若者を攻略する為の新商品として、従来の味や喉ごしにこだわる商品訴求の文脈から距離を起き、飲料体験自体をシェアしたくなる体験訴求ポテンシャルを高めるブランド戦略を取った。泡を特徴的に捉えたロゴやビジュアル開発から、日本主要都市に「一番搾りフローズン<生>」が体験できるコンセプトストア開発まで、若者の体験を促す為の装置を開発。商品コンセプトを「フォトジェニックビール」とし、SNS黎明期にも関わらず爆発的なSNSシェアのヒットとなり、当時の国内ビール市場における「一番搾り」のシェアを5%伸ばした。
プロジェクト発足から市場導入まで1年。キリンビール社内チームや外部飲食事業会社と一体的な戦略、デザイン、クリエイティブチームを組成し、高頻度な会話を通じたデザインワークで実装に至った。当プロジェクトは、キリンビール社内だけではなくマーケティング業界においてもエポックメイキングな事業となり、海外展開も含め、毎年テーマを変えて5年間継続した。
戦略・コンセプト |
0~4month
戦略の整理からコンセプト開発 ・事業戦略 |
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コンテクストデザイン |
5~8month
シナリオ開発からプロトタイピング ・ブランド世界観開発 |
実装・運用 |
9~12~18month
各領域に実装 ・全国6都市にストア開発 |
クライアント:キリンビール
エージェンシー:博報堂
総合ディレクション:アーキセプトシティ
ストア運営:フォーシーズ
空間デザイン:アーキセプトシティ
設計施工:乃村工藝社